山陰道の島根県~鳥取県(約150km)が3月2日繋がる。山口県は?

山口県

山陰道(約380km)は、鳥取県鳥取市から島根県の日本海側を経由し、山口県長門市から南下、山口県下関市小月に至る高規格幹線道路。2025年3月2日、島根県~鳥取県(約150km)が繋がりました! パチパチ😀

実は山陰道鳥取県区間は今年中、一番距離の長い島根県区間も数年以内に全道開通予定で、山口県区間だけが事業化もされてない区間が約半分もあり、見通しできない何とも悲惨な状況となっています>⁠.⁠<

山口県山陰道の通る下関市をはじめとした周辺自治体は、他県との比較で異常に遅れていることを自覚できなかったのでしょうか? 国の事業だから関係ないという意識だったのでしょうか? どうも他人事に思っていたとしか考えられません。

国の事業だとしても関係する県や自治体の協力なくしては進みません。国との意思疎通、要望等が無いに等しいレベルだったのかもしれませんね。 

山陰道山口県の発展にとって非常に重要な道路。山口県には中国自動車道山陽自動車道が通っているので、山陰道は軽んじられていたのかもしれません。但しそれは観光資源豊富な山陰側の正当な価値を評価できていない施政者側の問題でしょうね。

そして同時進行で山陰道が一気に開通すれば一番良いのですが、遅々として進まない山口県山陰道なので、遅まきながらも優先順位を決めて推進した方が良いです。

まず下関俵山温泉長門湯本温泉仙崎(世界遺産)の主要観光地を貫くルートを優先すべき。山口県民のみならず国内外の観光客にとっても2大観光地の下関〜萩を結ぶルートが短時間で結ばれるのは有益です。山口県は観光振興を掲げているのですから、主要観光地をストレスなく回れるルート開通を優先すべきでしょう。

引用:国土交通省

山陰道開通が遅れると、全国平成温泉番付で「西の横綱」に輝いた程の泉質で湯治文化も根付く「俵山温泉」は現状、交通利便性に劣るため旅館廃業が相次いでおり消滅してしまうかもしれませんね。県・周辺自治体は本当に危機感を持ってもらいたい。

また山陰道が出来ることで、交通利便性が高まり企業進出なども今後期待でき山口県の経済活性化に繋がります。山陰道開通は山口県にとって「チャンスの道」という共通認識をもって事業化に邁進してほしいですね。遅れを取り戻しましょう!

それに山口県内の山陰道が開通しないと、山陰九州は結ばれないんですよ。これでは観光、物流、企業進出、医療体制、災害対策などの山陰道効果も半減です。島根県鳥取県から「山口県は何やってんだ!」と叱責が飛んで来そうです。

ぜひ挽回して行きましょうね! 山陰道開通で観光振興し、海城・山城を併せ持つ萩城再建にも繋げてほしいです。萩城は往時の写真やお城の「設計図」まで残っている素晴らしいお城ですから。

【関連記事①】

島根~鳥取が約150km「まるごと信号ゼロ」に!? 「山陰自動車道」出雲区間が悲願の開通 “壮大な高速計画”全通へ大きく前進(2025.03.06)

■山陰道のブツ切れ区間が解消

山陰自動車道の未開通部であった「出雲・湖陵道路」「湖陵・多伎道路」の2つの工区が、2025年3月5日(※原文まま。実際は3月2日開通。ブログ主注釈)に開通を迎えました。

これにより、島根県~鳥取県が約150kmにわたる高規格道路でつながることとなりました。

山陰道は、兵庫県から鳥取県・島根県・山口県に渡って日本海側をつなぐ、総延長約380kmの高規格道路です。生活交通と混在する国道9号に代わって、中長距離ネットワークや緊急輸送の役割を担います。

壮大な計画ですが、今やかなりの割合が開通済みとなりました。鳥取県と島根県ではほぼ全通で、未開通部はほんのわずかです。山口県では萩市・長門市の市街地の一部が開通しているだけで、事業化すらまだの工区も残っています。

さて、残りわずかとなった島根県の未開通部のうち、今回は出雲市西部のブツ切れ区間が丸ごと開通を迎えました。

具体的には、出雲IC~出雲湖陵IC~出雲多伎ICの2区間8.9kmです。JR山陰本線の出雲神西~江南~小田にあたる区間です。

ここが開通したことで、鳥取県の大栄東伯ICから島根県の石見福光ICまで、約150kmが「信号ゼロ」で結ばれました。

大部分が無料区間ですが、「米子西IC~東出雲IC」と松江道である「松江玉造IC~宍道JCT」、さらにその先の「宍道JCT~出雲IC」が有料区間となっています。

今回の開通をふまえた、鳥取・島根両県の未開通区間をあらためて整理すると、以下のとおり。

●はわいIC~北条IC 5.9km【2026年度開通予定】

●北条IC~大栄東伯IC 7.6km

●石見福光IC~浅利IC 6.5km

●浅利IC~江津IC 約7km【当面は整備する予定なし】

●石見三隅IC~遠田IC 15.2km【2025年度開通予定】

●遠田IC以西

整備管理を担当する国土交通省 出雲河川事務所は開通日に、公式SNSで「鳥取~島根間の150kmが1本の道路で繋がりました!」と投稿。2200件を超える「いいね」が集まり、コメントでは「おめでとうございます! 便利になりますね」「ずっと待ってた山陰道開通!」「やっと開通!地元民としてはホント嬉しい」「ますます山陰の横断の交通の便が向上しそう。150kmも高速が続くのもなかなかに凄い」「松江~浜田が2時間ちょっとか…すげぇや」など、歓迎する声が多数寄せられています。(引用:くるまのニュース)

【関連記事②】

山陰道・出雲-多伎が開通 鳥取・琴浦から大田・温泉津の150キロが高速道でつながる 湖陵ICでテープカット、パレード走行で祝う(3月3日)

山陰道出雲インターチェンジ(IC、島根県出雲市知井宮町)-出雲多伎IC(同市多伎町久村)の8・9キロ区間が2日、開通した。これで鳥取県琴浦町から大田市温泉津町までの約150キロが高速道路でつながり、山陰の物流や観光の発展、災害時の円滑な復興へ効果が期待される。

いずれも暫定2車線(片側1車線)で無料区間の出雲・湖陵道路(4・4キロ)と、湖陵・多伎道路(4・5キロ)が開通した。開通に伴い出雲市湖陵町三部に出雲湖陵ICを新設した。 

出雲市湖陵町三部の湖陵中学校で開通式典があり、関係者約330人が出席した。高見康裕国土交通政務官は「島根県東部が一連のネットワークとして形成され、人流や物流の円滑化、地域の活性化、国土強靱(きょうじん)化、地方創生などの効果が期待される」とあいさつ。丸山達也知事は「整備の効果を県内に波及できるように県政として一生懸命取り組む」と強調した。

出雲湖陵IC付近でテープカットがあり、関係車両や観光バスなど約40台がパレード走行で祝った。 

国交省松江国道事務所によると、出雲・湖陵道路は2008年度に事業着手し事業費は398億円。湖陵・多伎道路は12年度に着手し284億円。開通に伴い、松江市殿町の島根県庁から浜田市殿町の浜田市役所まで、車での移動時間が約10分短縮される。 

山陰道は24年3月に大田市内の大田・静間道路(5・0キロ)と静間・仁摩道路(7・9キロ)が開通し、今回で島根県内の供用率は約75%になった。浜田、益田両市の三隅・益田道路(15・2キロ)は25年度の開通を見込む。(引用:山陰中央新報)

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