海外旅行のガイドブックとして人気の高い「地球の歩き方」が「山口市版」を10月発行します!
市版は昨年、北九州市版が初めて発売され話題に。その後、横浜市が発売され、山口市は3番目となります。
北九州市、横浜市は両市とも政令指定都市。山口市は山口県の県庁所在地ですが、政令指定都市でも中核市でもなく、一般市の山口市版の発売は画期的な出来事です😀
これも昨年、米有力紙ニューヨーク・タイムズが「2024年に行くべき52カ所」で、オリンピック開催のパリに次いで、3番目に山口市を選んで注目された結果と言えそうですね。このとき山口市は日本から唯一選ばれた都市でした。
実際、山口市は文化の香りがする落ち着いた魅力ある街。小京都と呼ばれる街は日本全国にたくさんありますが、「西京」と呼ばれる街は山口市だけです。
山口市に都を置いていた大内氏は、室町時代、西国一の守護大名として「周防・長門・安芸・石見・豊前・筑前・和泉・紀伊」、今で言うと「山口県、広島県、島根県の中国地方のみならず、福岡県、大分県などの北部九州、また大阪府・和歌山県・三重県など近畿・東海地方の一部」をも支配し栄華を誇りました。
また室町幕府を尻目に、自ら中国の明朝や朝鮮王国、琉球王国と交易し、莫大な利益をあげていたと言われます。
大内氏は京の都にならったまちづくりを山口市で進め、多くの文化人や公家を庇護したため、それらと大陸文化が融合した独特の「大内文化」が生まれ隆盛を極めます。
室町時代中期に建てられた瑠璃光寺五重塔は、その大内氏の栄華がしのばれる非常に美しい五重塔です。
また宣教師のフランシスコ・ザビエルが複数回、山口市を訪れ、日本で初めての常設教会をつくりました。日本でクリスマスのミサが初めて行われたのも山口市。このため山口市では12月をクリスマス市として、各種イベントを行っています。
瑠璃光寺五重塔ばかりでなく、サビエル記念聖堂や雪舟庭、湯田温泉や中原中也記念館、大正時代を代表する洋風建築の山口県政資料館・旧県会議事堂など、山口市は見所満載です。ぜひ皆さんもこの機会に山口市を観光してみてはいかがでしょうか😀

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「地球の歩き方」に山口市版 市版3番目、10月発行 「市民参加でディープな一冊に」[山口県](1月25日)

海外旅行のバイブルとして人気があるガイド本「地球の歩き方」の山口市版が発行されることが決まった。市版は北九州、横浜の両市に続き3番目で、政令市を除く市では初めて。10月に発行の予定。
山口市が米有力紙ニューヨーク・タイムズの「2024年に行くべき52カ所」で3番目に選ばれたのを機に、国内外から注目されインバウンド需要が見込まれることから、発刊社の地球の歩き方(東京都)が市に製作を提案。今年が合併による新市誕生から20周年に当たるため、市民に市の魅力を再発見してもらう機会になればと、市が情報提供などで協力して発刊することになった。
伊藤和貴市長と地球の歩き方の由良暁世編集長、日隈理絵出版編集室長代理が23日、市役所で会見し、山口市版の概要などを説明した。
A5判変型でオールカラーの256ページを予定。永久保存版で、市全域を対象に歴史や文化、温泉、名物のグルメなどを深掘りし、訪れなければできない体験などの情報を徹底的に紹介する。販売価格は2200円(税込み)。
初の取り組みとして、市内の山口大、県立大、山口学芸大の学生によるワークショップで情報を収集。創刊記念アンケートを公式サイトで実施し、表紙を飾るイラストのほか、おすすめのスポットやグルメ、ご当地ならではの話題などを市民らから3月14日まで募集する。 由良編集長は「全国の皆さんに山口市のさまざまな魅力を発信できるディープな一冊にしたい。地元の皆さんにとっても、住んでいるまちの魅力を再発見してもらえれば。地元の人にたくさん話を聞いて市民参加型で製作する」と述べた。伊藤市長は「魅力あふれる冊子となるよう、市民への周知や情報提供など積極的に連携したい」と期待を込める。
地球の歩き方は1979年に創刊し、世界約160の国と地域で約120タイトルを発行。近年は20年に発行した東京版を皮切りに国内版を次々と発刊し、人気がある。(引用:山口新聞)